美容師を辞めた理由とその後の転職先の決め方【実体験】

こんにちは、サトシです!

美容師をやっていると「辞めたい」と感じる瞬間は何度も訪れるものです。

でも、なかなか辞められない。どのように行動したらいいのか分からないし、自分が他の仕事が出来るのか不安で怖い。美容師時代、何度も何度も考え悩んでいました。

しかし、辞める決断をしたことで人生は大きく変わりました。この記事では、私が美容師を辞めるまでの道のりと、辞めた後の変化を実例を交えて話します。「辞めて大丈夫なのか」と不安を抱えている人の参考になれば幸いです。

目次

新卒で入った美容室は超絶ブラックだった

私が専門学校を卒業し最初に勤めたのは、東北の地方都市に7店舗サロンを運営する会社でした。その郊外店への配属が決まり、美容師人生をスタートさせました。

ただ実態は超絶ブラックでした。

当時の労働環境はこんな感じでした。

  • 給料: 総支給でわずか13万円
  • 労働時間: 朝8時出社、家に帰るのは夜12時過ぎ
  • 休憩時間:ご飯休憩の20分のみ
  • 休日: 月6日 休日に講習会や練習会有り
  • 社会保険: なし
  • ペナルティ: 遅刻したら5,000円の罰金

残業代なんてもちろんなく、営業時間後は自分の練習するのが当たり前。スタイリストより早く帰るのは許されない環境でした。
予約も15分区切りで取っていたお店なので、毎日営業でクタクタ。嫌々練習してましたね。
毎月給料日にお金の余裕がなくなり、なんの為に働いているかわからなくなっていました。

最初の転職|「環境を変えれば美容師を続けられるかも?」

それでも最初は美容師を辞めることは考えていませんでした。

  • この会社(サロン)がおかしいだけ
  • 他のサロンなら改善されるはず
  • アルバイトの経験はあるけど、美容師しかしたことないから辞められない
  • 専門学校まで卒業させてくれた親に申し訳ない

まだ美容師にやりがいや期待を抱いていました。

人生初の転職は、再就職先を決める前に退職しました。
当時は今ほどネットが発達していないガラケー時代だったので、コンビニなどに置いてあるフリーペーパーによく目を通していました。
休職中、たまたま新規開店のお店の求人があり、以前は大型店舗だったのですが、その求人は個人経営のお店だったので、予約の取り方や環境が変わると思い応募しました。

転職先での待遇は、当時の私にとっては大きな変化でした。

  • 給料:総支給15万円〜
  • 昇給システム:施術が出来るようになれば+◯000円
  • 休日:隔週2日制(月6日〜7日)
  • 社会保険:完備
  • 練習:予約がなければ、日中可

オーナーは都会で腕を磨き、地元に帰ってきて開業された方でした。プレオープンやオープン時はすごく忙しくなる事が予想されましたが、蓋を開けてみたらお客さんは全然来ず、1日の大半を練習に使うというのを半年ほど繰り返していました。

それでも徐々にお客様が増え、忙しくなることはありましたが、お昼休憩は必ず1時間取れ、労働環境は改善されたように思いました。

23歳で気づいた、美容師の働き方がヤバい理由

以前より労働環境が改善されましたが、お客様の仕事の話や、高校の友達や美容師以外の友達との接点が増え、美容師の労働環境の悪さに疑問を抱くようになりました。

具体的には

  • 長時間労働(実質10時間その後練習)
  • 休日の少なさ(年間100日未満)
  • 福利厚生のなさ(有給休暇という概念がない)
  • 休日返上の練習会や講習会、モデルハント

他にも、練習に使う道具やカットウィッグなど、もちろん自腹。給料の割に出ていくお金が多すぎる。

将来、独立を目指していましたが、今や信号機より美容室の数の方が多い時代に独立してやっていけるのかという不安も大きくなっていきました。

それでも辞められなかった葛藤

他業種の方の話を聞いて、美容業界のブラックさがわかっても、美容師を辞める決断は簡単には出来ませんでした。

  • 親への申し訳ない気持ち
  • ビジネスマナーすら知らない
  • 不意に言われる「ありがとう」というやりがい

一人前になるまでは頑張ったほうがいいのかという思いもありました。

 美容師を辞める決心ができた理由

そんな思いを抱きながら営業していましたが、ある転機が訪れました。
一緒に働いていた後輩が、一足先に美容師を辞め他業種へ就職していました。

その後輩とは仲が良かったので、辞めてから飲みに行く機会があり色々と話を聞き、行動しないとこのままずっとズルズルいくと思いました。

美容師を辞める決心が出来た一番の理由は、「将来、子どもが出来たとしてこのまま美容師をしていては子どもの保育園や学校の行事に参加できない」と思ったからでした。

予約があれば当然休めませんし、有給という概念がそもそもないので(法律的には当然取得可能です)、そんな事を言える環境でもありません。

業界が変わらないなら、もう自分が離れるしか選択肢はありませんでした。

 美容師からの転職|どうやって次の仕事を選んだ?

辞める決心をした矢先、辞める前に一悶着ありましたが、それはまた別の機会に書いていこうと思います。

この時も次の就職先を決めることなく辞めてしまいました。

求人探しの方法は3つほど行いました。

  • ハローワークで探す
  • 求人サイトで探す
  • フリーペーパーで探す

最初にハローワークに行き、失業給付の手続きや求人募集をしました。
求人で大事にしたのは

  • 美容師資格が活かせるもの
  • これまでの接客経験が活かせるもの
  • 労働環境が美容師より良いもの

これらの条件があった求人に何社か応募しましたが、いい返事はもらえませんでした。

ネットの求人サイトでも、似たようなものに応募してみましたが、なかなかうまくいかず、

もう美容師資格に拘るのは辞めることにしました。

まずは、給料と労働時間が美容師より改善されるものに絞って考えていきました。

その中で、興味関心があったパチンコ屋のアルバイトの面接がありました。

正社員ではないものの、接客業で収入もいいと評判だったので受けてみる事にしました。

美容師を辞めてみて感じたこと&転職を迷っている人へ

パチンコ屋で働いてみて美容師との差に驚愕しました。

  • 労働時間
    美容師時代→12時間(練習時間込み)
    パチンコ屋→8時間(残業なし)
  • 給料
    美容師時代→17万円(手取り14〜15万円)
    パチンコ屋→22万〜23万円(手取り19万〜20万円)
  • 休日
    美容師時代→月6〜7日(隔週休2日)
    パチンコ屋→月8〜9日(完全週休2日)

パチンコユーザーでもあったため、業務内容や環境、給料が大幅に改善され生き生きと働くことができました。

これまで美容師としてやってきた接客のスキルは、当然パチンコ屋でも活かす事が出来ました。
アルバイトから始めましたが、正社員への昇格もあり将来が明るくなったように感じました。

何より、自由に使えるお金が増えやりたいことや、他のことへ時間が使える事がなにより嬉しかったのを覚えています。

私は美容師を辞め、お金も時間も増えて本当に辞めて良かったと感じました。
それに、美容師時代の本当に辛い労働環境で頑張れた方なら、誰だってどこに行ってもやっていけると思いますが、それは一歩踏み出した人だけです。

行動すれば未来を変えて行くことが出来ると学びました。

美容師はもちろんやりがいのある素晴らしい仕事だと思いますが、今辞めたいと悩んでいるなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。

きっと未来は良い方に変わると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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